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いつもより少しだけ…そう思って接してもどうしても上手くいかない。 いつも、あいつの顔を見ると手が出て、辛辣な…酷いことを口にしてしまう。 いつもより少しだけでいいから優しく接したい。 だって酷いことを言うと一瞬だけ傷ついた顔をして、すぐにいつもの笑顔で『気にしていませんよ』って言うんだ…傷つけたいわけじゃない、俺だってあいつの笑った顔の方が好きなんだから… いつもの学校帰り道、途中の公園で待ち合わせをして会うのが日課だ。 今日もその公園に向かう。公園に着いて辺りを見回すがあいつの姿はない、どうやら今日は珍しく俺の方が早かったみたいだ。 「今日は絶対言わないぞ!」 俺はその目標を口にする 「何を言わないんですか?」 背後から声をかけられ驚いたのと同時に 「べ、別にお前には関係ないだろ」 つい癖でまた冷たくあしらってしまった。「そうですか?」 骸は俺の態度に苦笑し、頭を撫でる。俺はそれが気に入らなくてまた 「子供扱いするなよ!」 と言いたいわけじゃない言葉を言ってしまう
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