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彼は少し考えてから俺の手の甲を少し爪で裂き、出てきた血をためらいもなく舐めた。
「ヴァンパイアになるゆーんはこういうことやで?後悔しんか?」
「しない」
俺がそう告げた瞬間に光一は俺を押し倒して首筋を舐めた。
「んっ…」
くすぐったくてなんともいえない感覚が俺を襲った。
「やめるのなら今だ。」
「やめない。…んっ…」
そばにいれるならなにも怖くない。
ブツッていう音がして痛みに顔を歪めてしまったけど嬉しかった。
「そういえば…名前は?」
「ぁ…ハイド…///」
「えぇ名前。それに綺麗や。」
そう言って俺の唇にキスしてきた。
したこともない深いキス。
「んっ…ふぁっ…」
「君を抱いていいかな?」
「ぅん…///」
嬉しかった。
ただ…嬉しかった。
そばにいて、こんなにも深い愛をもらえて。
「好き…人目ボれ…しちゃったんだ」
「あはは、そっか///愛したる。」
貴方のその微笑みが俺には眩しいくらいの希望だった。
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