†HYDE's memory†

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「なにが起きても…光一様をお守りする覚悟はできてるのか?その身を挺してまで…それができるのか?」 この身を挺して… 「…できないなら早々に去ったほうが互いのためだ。…元人間にできるとは思わないが。」 「できる!いや…やるんや!この体は…すでに光一のもん。光一は俺のんや!」 たとえ間違ってたとしても光一はっ… 俺のやねんっ… 俺を助けてくれた恩だけやなくて光一じゃないと幸せなんてなれへんから。 「はは、聞いてる俺が恥ずかしいよ。なら、ハイド。俺の力を君にあげるよ」 そういったと思ったらガクトは首筋をはだけさせた。 「噛め。俺の力、君に授ける。俺の血をその身に取り込めば俺の力が君を支えよう」 ほんま、いきなりが多いなぁ… 一番は光一が…て贅沢な俺!← でも光一守りたいから…ぅん。 ふと気になった。 噛む、吸うまではわかる。 俺、牙は? 噛む前に触ったらあった! 「あった…」 「はぃ?」 ついつい口に出ていたらしく訝しげにガクトが俺を見下ろす。 「牙があったん」 それゆーたら盛大なため息が上から降ってきた。 「光一様に吸われたのであればあって当たり前だよ」 そっかぁ!と納得。 「痛いけど…」 「構わないよ」 俺はそっとガクトの首筋に唇を寄せた。
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