試衛館

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ふと、話題が途切れた。 「…実は将軍様がご上洛する際の護衛として浪士隊に入ったんだ。 いつ帰ってこれるか…。 まだわからない。」 「父と話していたのは聞こえていました。 …いかれてしまうのですね。」 おみつは床からでて両手をつき「御武運を願っています。」と頭を下げた。 「うん…。ありがとう。」 手をとった。 痩せて小さく、冷たくなっていた。
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