贋物

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ある旗本が注文した虎徹をみて落胆をした。 想像していた姿と違い不快に思ってしまった。 そこまで眼識がなかった。 「お気に召さぬか。」 というと虎徹は庭へいき太股ほどある松の枝を大根のようにきり下にあった石燈籠の傘にも切り込んだ。 刃こぼれもなかった。 恐れた旗本は無礼を詫びた。 それほど切れるため需要が高く品薄になっている
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