試衛館

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「歳三、念のため聞こう まさか、武州随一の名人と知らずか?」 「知っている」 「そうか」 腰を沈めゆっくり抜いた。脅すつもりらしい。 土方は上段に構え六車に撃ち込んだ。 からくも頭上で受けた (こいつ馬鹿か) 呼吸がはかれない。 左右からびゅっびゅっと斬りたてられる。 六車は手をしびらせながらやっと防ぐ。
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