第1章

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そんな事を考えているうちに、SHR が終わる。 そのまま机に突っ伏していると、俺に声をかけてくるやつがいた。 「京!どうだった?」 同じクラスの池田護(いけだまもる)。高校1年からの友達だ。 少し背は低いが、明るく、顔も可愛らしくクラスのムードメーカーである。 テストが終わったのがよほど嬉しいのか、声が弾んでいる。 机に突っ伏したままなので顔は見てないが、きっと満面の笑みだ。 子犬みたいなやつ。 「京ってば!聞いてるの?」 俺が返事しないためか肩を揺すってくる。
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