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「…兄貴?」
「…えっ?」
ふと見れば、一沙は短パンに半袖というラフな格好で俺の隣に座っている。
しかも、風呂あがりだ、コイツ…
一沙からは、フワッと石鹸のいい香りがする。
「えっ…と、熱、あるとか?」
「…はっ?」
何も分かっていない一沙のクリッとした瞳が、上目使いでこちらを覗きこむ。
「わぁっ!!」
「なっ、何だよ?…ただ、オデコに手を当てただけじゃん?」
それは、そうだけど…
顔、近いんだよ…お前。
この状況で顔を近づけてこられたら、必死で保とうとしてる理性が飛ぶだろ!?
…バカ
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