夜がくる…

3/13
前へ
/218ページ
次へ
「…兄貴?」 「…えっ?」 ふと見れば、一沙は短パンに半袖というラフな格好で俺の隣に座っている。 しかも、風呂あがりだ、コイツ… 一沙からは、フワッと石鹸のいい香りがする。 「えっ…と、熱、あるとか?」 「…はっ?」 何も分かっていない一沙のクリッとした瞳が、上目使いでこちらを覗きこむ。 「わぁっ!!」 「なっ、何だよ?…ただ、オデコに手を当てただけじゃん?」 それは、そうだけど… 顔、近いんだよ…お前。 この状況で顔を近づけてこられたら、必死で保とうとしてる理性が飛ぶだろ!? …バカ
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1488人が本棚に入れています
本棚に追加