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あのあと、志賀君が満クンを抱えて(しかもお姫様抱っこ…私にも腕力があれば…!)保健室に連れていった。
私はというと…誰よりも早く制服に着替え、出席簿を提出しに行く流れで保健室の満クンの寝顔を見に…じゃなくて様子を見に行くことにした。
(ほら、私、委員長だし!)
…という言い訳を自分自身に聞かせて。
──保健室──
──カララッ…──
まだ寝ていたら悪いから、できるだけ静かにドアを開けた。
(一度意識戻ったみたいだけど…大丈夫かな…?)
やっぱり、頭を打ってるから後遺症とかないか心配だ。
(あれ?先生外出中かぁ…)
詳しく様子を聞こうと思ってたんだけど…また後で来よう。
とりあえず一番の目的である満クンの寝顔を拝もうと、そろりそろりとベッドに近づく。
カーテンが閉まっているから、たぶんこのベッドだ。
(きっと寝顔は天使のようなんだろうなぁ~♪)
ウキウキして
ゆっくりカーテンをめくると…
満クンの寝顔よりも先に
目に映ったのは…
満クンの唇に
自分の唇を重ねている
志賀君の姿だった…───
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