ライバルは…男の子?!

7/7
前へ
/376ページ
次へ
※side志賀智久※ 俺の大事な満… 天使のような寝顔の満… その寝顔があまりにもかわいくて 我を忘れて 寝ている隙をついてキスしたら… ──カターン…!── 何かが落ちる音で我に還った。 音の方を見れば… サイアクだ… よりにもよって あのお堅い委員長に見られた…。 (チッ… めんどくせぇ事になりそうだな…) 青ざめた顔で凝視し、震える指で俺を差す委員長。 (どうせ「気持ち悪い」だの「不潔」だの言うんだろ?) そう思っていた俺は、委員長が発した言葉にかなり驚いた… 「汚い口で満クンに触れるな~~~~~!」 ……は……? ソコ………!? 一瞬気が抜けた。 そして同時に「ラッキー」だと思った… なるほど… 俺が満にキスしてた事より 満の事が気になるワケね… 男には全く興味無さそうなお堅い委員長が…まさか満を好きだなんてな…。 これは利用できそうだ。 たぶん、いつもクールなフリしてる委員長としては、満のことを好きだなんてバレたら分が悪いハズ。 そう思いちょっと脅してみれば 簡単に頷いた。 こうして俺たちは お互いに知りたくない秘密を握り合った…───。
/376ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2429人が本棚に入れています
本棚に追加