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※side志賀智久※
俺の大事な満…
天使のような寝顔の満…
その寝顔があまりにもかわいくて
我を忘れて
寝ている隙をついてキスしたら…
──カターン…!──
何かが落ちる音で我に還った。
音の方を見れば…
サイアクだ…
よりにもよって
あのお堅い委員長に見られた…。
(チッ…
めんどくせぇ事になりそうだな…)
青ざめた顔で凝視し、震える指で俺を差す委員長。
(どうせ「気持ち悪い」だの「不潔」だの言うんだろ?)
そう思っていた俺は、委員長が発した言葉にかなり驚いた…
「汚い口で満クンに触れるな~~~~~!」
……は……?
ソコ………!?
一瞬気が抜けた。
そして同時に「ラッキー」だと思った…
なるほど…
俺が満にキスしてた事より
満の事が気になるワケね…
男には全く興味無さそうなお堅い委員長が…まさか満を好きだなんてな…。
これは利用できそうだ。
たぶん、いつもクールなフリしてる委員長としては、満のことを好きだなんてバレたら分が悪いハズ。
そう思いちょっと脅してみれば
簡単に頷いた。
こうして俺たちは
お互いに知りたくない秘密を握り合った…───。
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