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貴之君の後方から先生が「おい、誰だ?このパンツ忘れて行ってる奴は?」
彼の心臓は、一瞬止まった。
そして、同時に嫌な予感が・・・。
周りはそれまでがやついてて、他の先生達が、「静かにしろ!」とか「騒ぐな!」と大声で怒鳴っていたいたのだが、周りの話し声に、所々かき消されて、聞こえづらかったのだが、その一言だけは鮮明に貴之君には聞こえたのだ。
そう、貴之君には心当たりがあるのだ。後ろを振り返る
「神様、どうか違いますように」
彼はこの世に存在する宗教の各神やら仏やらに数秒のうちに祈り始めた。
しかし、振り返った貴之君の目に映る先生の姿は、それらの祈りも届かず、一瞬にしてすべての宗教を崩壊してやりたいと言う感情を貴之君に抱かせたのだ。
貴之君の目には、先生が両手でパンツを上に掲げている。
そして貴之君は思った。
「それ、僕のパンツじゃん!!」
貴之君から見た、先生のその光景をわかりやすく例えるなら、ワールドカップで優勝したブラジルが、トロフィーを涙を流しながら、国とサポーターに感謝しながら喜んで上に掲げているような光景だった。
もちろん、貴之君はそれも嫌いになった。
彼の頭の中では、スタジアムにいるサポーターをガドリングガンで彼の手によって、一人ずつ殺され、彼は返り血を浴びながら笑っている光景を浮かび上がらせている。
と、一瞬意識が飛んでた中、先生のとある発言によって、彼は現実の世界に帰ってきた。
それは・・・。
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