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『そして・・あなたの思い通りに、羽山陸達は警視庁を襲撃した・・』
女性は少し悲しげに話した。
『その場に居合わせた両親は、無実の罪を背負ったまま、巻き添えで命を落としたわ』
ガチャンッ!!
『!!』
女性は再び発砲をしようとしたが、銃弾がきれた。
『クスッ・・ほんと運のいい人・・でも今まで命を落とさなかったのは運じゃないわよ。』
『私が殺すなって命令していたから・・あなたを殺すのは私の役目・・』
カチャカチャ・・
再び銃に玉を込める。
『そろそろ潮時ね・・って、意識はあるのかしら? 勝手に死なないでよね。』
拓海はもはや虫の息だった。
『あなたの敵に回したEARTHは、私が作り上げた組織・・羽山陸を筆頭に、ネットから信者を集めたのよね。でも驚いたわ。頭のイカれた人って結構いるのね。クスクスッ・・』
「・・・・・・」
そう言うと、女性は銃を鉄格子の中に入れ、拓海の額に押しつけた。
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