茜くんの日常-逃-

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あ…まただ なんで皆俺を怖がるんだよ こうやっていつも逃げられる なんで? 『はぁ…』 「あかねー?あれは俺も怖かったよ?」 『うっさい!』 静琉の前なら普通に話せるのにな 「まぁいいや 飯食おうぜー」 『おう…』 二人っきりになった屋上で フェンスにもたれながら弁当を広げた 「相変わらず上手そうだよな 益々腕あげたんじゃね?」 『はっ!主婦歴何年だと思ってんだよ』 「もう5年だっけ?」 『だなー 早くお嫁さんにならないと』 弁当は俺が作っている 中学の時両親が外国に行ってしまい、それからは家事を全部やっている あの家に俺と弟の二人だけで生活しているのだ
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