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恭介と詩音が教室に戻るとSHRがちょうど終わったところだった。
「ったく、やっと戻って来たか…。まぁいい、なんか事情があるのは空から聞いた。
さっさと自己紹介して席に座れ」
と先生は怒りよりも呆れた様子だった。
「みんな、騒がせてしまって悪い。こいつは俺の幼なじみで柊詩音だ。
昔に離れ離れになってしまったんだがここで再び会えたわけだ。
そして詩音はさっき俺の彼女になった。だから詩音には指1本触れさせないからな」
そう言った瞬間、教室内はまたざわめきだしたが空は笑ってこっちを見ていた。
「よし、お前ら席に着け。柊の席は恭介の後ろだ」
「「はい」」
まだざわめく教室内を移動し席に着く。
空が後ろを振り返り言った。
「うまくいってよかったね」
「あぁ。俺がいない間、うまく先生に言っといてくれたようだな。
ありがと。なんか礼しないとな」
「お礼なんていらないよ。俺と恭介の仲じゃん!
それにこれから恭介のいろんな顔が見れるようになったことだし、充分だよ」
「お前なぁ…。まぁ、ありがと。今度何か奢ってやる」
そう言った恭介の顔には幸せそうな笑顔が。
後に空は言う。
「あんな顔初めて見たよ。すごい眩しかったね」
と。
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