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時は流れて帰りのSHR。
「さて、最後の難関だね」
「あぁ。これは絶対に逃げ切らなきゃならん」
「だね。毎朝家まで来られたら嫌だもんね」
「礼したらとにかく走りぬけるからな」
「りょーかい。ごめんね、栞。一緒に帰ってあげれなくて」
「いつものことでしょ?少し残念だけどね」
「ごめん…」
「大丈夫!空はモテるからね。そんな空と付き合ってるんだから光栄だよ」
「ありがと!僕も栞と付き合えて嬉しいよ」
どうやら空と栞が付き合ってるのは恭介以外いないらしい。
「それより今日も家行くからね?」
「うん!鍵開けとくから勝手に入ってきちゃって」
そんな中、委員長が号令をかける。
「起立、さようなら!」
2人は挨拶をしないで走り出す。
「行くぞ!じゃあな、栞」
「うん!また後でね、栞」
「うん、ばいばい!気をつけてね!」
2人が出ていった廊下には、ファンの叫び声が煩く響き渡っていた―――
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