日常

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「はぁ…、はぁ…」 「な、なんとか逃げ切れたね…」 「あぁ…。俺達の足についてくるって何者なんだ、あいつらは」 「うーん…、なんなんだろうね」 「…なぁ、ちょうどあそこに喫茶店があるんだが少し寄ってかないか?」 「ん、いいよ。喉渇いたしね」 「それじゃ入るか」 と言って喫茶店の扉に手を掛ける。 カランコロン―― 入ってみると、部屋全体が少し暗くされていて、モダンな雰囲気を醸し出していた。 「いらっしゃいませ、2名様ですか?」 「はい」 「それではこちらにどうぞ」 店員さんが歩いていったのでその後に続く2人。 その間、周りをキョロキョロ見て、「良いところだね」などと会話していた。 「こちらにどうぞ。ご注文はいかがなさいますか?」 「コーヒーで」 「僕はオレンジジュースで」 「承りました。少々お待ち下さいませ」 そう言って店員はカウンターの方へ消えていった。
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