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「ねぇ、走った後にコーヒーっておかしくない…?」
「ん、そうか?冷たいしあの苦みが美味いしな」
「苦みがいいとか絶対おかしい!」
「子供のお前にはまだコーヒーの美味さがわからないか」
「なんだよそれ…。それにしてもつっかれたー!!やっと気を落ち着けて休めるよ」
「そうだな。さすがに俺も疲れたな…」
「さて、一息ついたところでいきなりだけど約束のことについて教えてもらおうかな」
「…やっぱり教えなきゃ駄目か?」
「うん!男に二言はないよ」
「…はぁ、わかったよ。ただし1回しか教えないからな」
「わかったよ」
恭介は観念したのか顔を少し歪めながら話し始めた。
「まぁ、なんだ…、当時の俺は子供なりに詩音のこと大好きだったわけで…」
恭介が顔を少し赤らめる。
これをファンクラブの娘達が見れば卒倒するだろう。
(うっわ、恭介が顔を赤らめるのとか初めて見た!これは貴重だね)
空に至っては、そんなことを考えていた。
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