再会

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ほんの少しの静寂が2人を包むが、恭介がスゥっと息を吸い込み話し始める。 「その…、約束っていうのは、詩音に好きだってことを伝えようとしたんだ。 幼いながらも詩音のことが大好きだったんだ。離れ離れになっても詩音のことは忘れたことはない。 詩音のこと考えると胸が高鳴るこの気持ちは今でも変わらない」 「詩音、好きだ!今までも、そしてこれからも…。付き合ってくれ!」 「…私はね、小さい頃いつも一緒にいた男の子のことが好きだったの。 毎日が楽しくていつの間にか好きになってたんだ。そんな時、私の家庭の事情で離れなきゃいけなくなったの。 私はそれでもその男の子のことがずっと好きだった。この指輪もあったしね」 「だからきょーくん、私もきょーくんのことが好きだよ」 「それは付き合ってくれるとってことだよな?」 「そうだよ!断るわけないじゃん!」 「よかった…」 そう恭介が安心してるといきなり詩音が抱き着いてきた。 恭介は一瞬何が起こったかわからなかったが、優しく詩音のことを抱きしめる。 「もう離れないよ」 「あぁ。俺ももう離さない」 そして2人は軽いキスをする。 「…それじゃ戻るか」 「…うん」 屋上を後にする2人の影はいつかのように1つになっていた―――
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