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2人は一緒に遊んだことなどを振り返ったりしていたがそれももう終わりに近づいてきた。
「……着いちゃったね」
「うん…」
「……」
「……」
もう帰り道に話すことは話し尽くしている。
お互いかける言葉も見つからず、あとは別れるだけだ。
そして、その沈黙を女の子が破った。
「それじゃ…」
その瞬間、男の子は何か言葉をかけなくては、と女の子を呼び止めた。
「…しおんちゃん!!」
「きょーくん?どうしたの?」
「ぼくたち…、また会えるよね…?」
「…うん!!もちろん!」
「ぼく、また会えるの待ってるから」
「わたしも待ってる」
「次に会ったら言いたいことあるから嫌がらないで聞いてね?」
「嫌がるわけないよ!でも今じゃ駄目なの?」
「うん…」
「…わかった。また会ったときに絶対聞かせてね?楽しみにしておくから」
「うん!絶対言うよ」
「それじゃ…」
「うん…」
「「"また"ね!!」」
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