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「きゃあああ!」
女子の絶叫が聞こえる…
あれ?
私浮いてる?
あ…
あの少年が私の首を掴んで持ち上げてるんだ
「白兎(ハクト)!なにをしているんだ!」
「ボクラノアリスボクラノアリスボクラノアリスボ
クラノアリスアアアアアアアア」
白兎って呼ばれた少年は…狂ったように連呼しながら首を締めてきた
苦しい…
「やめんか!」
先生が白兎を後ろから押さえる
白兎は私を離して先生に向き直る
「う…ゲホッ…」
私は落ちて腰を打った
地味に痛い…
「きゃあああ!」
「わぁぁぁ!!」
また悲鳴が聞こえた…
そして私の顔に生暖かい液体が…かかった
口に入った液体は錆びた鉄みたいな味がした
顔を上げると白兎の手が先生の首を貫いていた。
「ジャマヲスルナァァァ!」
白兎は手を抜いた
先生の身体は力無く倒れた
「アリス!」
アリス…と聞こえた私は、引っ張られて教室から出た
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