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「アリス…!無事ですか!?」
私は私のことをアリスと呼ぶ少女の顔をみた。
日本人ではなくイギリス人だと思う…
「私…アリスじゃない…」
「ええ…存じています。愛…」
私は手のひらを見た
まだ手が赤い…
「なに…あれ…」
「エデンの住人ですわ…」
エデン…?
「エデンって…神話の?あのアダムとイブの?」
私が聞くと少女は抱き締めながら教えてくれた
「はい。ですがそれは遥か昔の話。今は恐ろしい場所です。白兎は私が連れて帰ります。図書室に向かってください。そこで四人の守護者を探すのです。守護者はこの宝玉が教えてくれます…」
少女はそれだけいうと小さな丸い玉を渡して教室に戻った
「待って!」
追って教室を覗くと…少女と白兎…いや教室自体が消えていた。そこにあったのは壁と校庭だった。
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