待つ

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私は鶴。 この世に生まれて大人になったばかり。 何を待っているのかわからないが、いつも私は待っている。 何が起こるのか? そんな事は知らない。 でも、いつも何かを待っている。 初めて彼に会った時、一目見て ああ、彼を待っているのだと思った。 鶴に生まれてきた私の血がそうさせるのか? そんな事はわからない。 でも、一生に一度の恋はこの彼だと思う。 餌を探している時も飛んでいる時も彼の事が目に入る。 きっと彼も同じだと思う。 どうしてなのかはわからない。 後は彼の求愛のダンスを待つ。 只ひたすら「待つ」だけ・・・ 恋の季節は決まってるから・・・ いつなんてわからない。 多分、心が答えてくれる。 それをじっと「待つ」 踊りたくなったら答えは出るの。 それだけはわかっている。 どうして? なのかはわからない。
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