10人が本棚に入れています
本棚に追加
出て来ねーなぁ…。
俺が頭ン中、混乱させてんだろーな……。
ごめんよ、ナツメ。
でもな、もう止まんなくなっちゃったんだよ~!!
そうやって頭ン中で一人芝居を繰り広げているところに、ナツメが溜め息をもらしつつトイレから出て来た。
えぇ~!?
溜め息もらす程困っちゃってんの!?ひょっとして!!
「遅いっ!!」
「ぅわあぁ!!…アニー!?」
「あんまり遅いから、ゲロゲロやってんのかと思っちゃったよ」
あぁ……、
また変な事言っちゃった……。
俺って、ダメなヤツ……。
「お気遣いありがとうございます。ヒーセの隣にいたら、やってただろうね、」
「間違いない(笑)」
「さ、スッキリしたし、飲み直そう!」
ガツッ
「痛っ」
ダメだ、俺はまだ何も言ってない!
と、口で言うよりも前に体が動いていた。
無意識にナツメを壁に押さえ付ける格好になってしまった。
「待てよ、まだ返事聞いてない」
「だって、あれはジョーダ……!?」
違う!!
冗談なんかじゃない!!
説明するのも、ナツメを黙らせるのももどかしくて、キスでナツメの口を塞いだ。
最初のコメントを投稿しよう!