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約束の10時30分に遅れること15分。
我が家に辿り着いた。
「ただ~いま……、あれ?ナツメ、早いじゃん」
「早くなーーーい!!」
実は、俺がアコをちゃんとした彼女にしない理由が……、
コイツ。
ラブコミの敏腕マネージャー、田中棗。
コイツが俺達のマネージャーになったのは、一年前。
その時から恋してしまっている。
でも、コイツってば兄貴を好きなんだよねぇ…。
別に聞いた訳じゃないんだけど、好きになるとそうゆう事って敏感じゃん?
目ぇ見てれば分かんだよねぇ…。
ほら、またキスしてるロビンと兄貴を恨めしそうに見てる。
「見とれてんなよ、」
視線に気付いた兄貴がナツメをイジメる。
ヤなヤツだな。
ナツメはお前の事好きなんだってば。
「見とれてなんかいません!!」
「最近、飢えてるんじゃないの?可哀想に。俺がキスしてやろうか?(笑)」
「いいぞ!エマ、やってしまえっ!!」
兄貴が冗談を言うと、ロビンまで煽るような事を言う。
「いや~!ヤメてー!!ヘンタイがうつる~!!」
「くっくっく、おもしれ~」
ナツメの気持ちも知らずに、こうやってはしゃぐ兄貴を見ると、殴りたくなってくる。
……まったく、これからライブだって事に感謝して欲しいね!
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