夏…

4/6
前へ
/26ページ
次へ
約束の10時30分に遅れること15分。 我が家に辿り着いた。 「ただ~いま……、あれ?ナツメ、早いじゃん」 「早くなーーーい!!」 実は、俺がアコをちゃんとした彼女にしない理由が……、 コイツ。 ラブコミの敏腕マネージャー、田中棗。 コイツが俺達のマネージャーになったのは、一年前。 その時から恋してしまっている。 でも、コイツってば兄貴を好きなんだよねぇ…。 別に聞いた訳じゃないんだけど、好きになるとそうゆう事って敏感じゃん? 目ぇ見てれば分かんだよねぇ…。 ほら、またキスしてるロビンと兄貴を恨めしそうに見てる。 「見とれてんなよ、」 視線に気付いた兄貴がナツメをイジメる。 ヤなヤツだな。 ナツメはお前の事好きなんだってば。 「見とれてなんかいません!!」 「最近、飢えてるんじゃないの?可哀想に。俺がキスしてやろうか?(笑)」 「いいぞ!エマ、やってしまえっ!!」 兄貴が冗談を言うと、ロビンまで煽るような事を言う。 「いや~!ヤメてー!!ヘンタイがうつる~!!」 「くっくっく、おもしれ~」 ナツメの気持ちも知らずに、こうやってはしゃぐ兄貴を見ると、殴りたくなってくる。 ……まったく、これからライブだって事に感謝して欲しいね!
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加