宿った光

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そんなことを考えてしまって、あたしは次の言葉を失った。 「妃依?どうした?」 雅の声が優しく響く。 あたしは左手を強く握りしめた。 …大丈夫だよ。 雅なら、受け止めてくれる。 「雅… 赤ちゃんできたの。」 電話の向こうで、雅が息をのむのが分かった。
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