宿った光

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「雅は中絶手術の方法知ってるの…?」 雅は何も言わずに首を横に振った。 何も知らないくせに、勝手なこと言わないでよ。 …違う。 何も知らないから、勝手なことが言えるんだ。 「機械入れてね、まだちっちゃい赤ちゃんをぐちゃぐちゃにして無理やり掻き出すんだよ。」 あたしが静かに告げると、雅の体がぴくっと小さく動いた。
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