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先輩は俺の後ろを歩いて来る。
あ、一応説明。
ウチ、色舞は結構金持ちな家で、親とかも仕事で家にいない。
海外に出てる。
だから、先輩をウチに住まわせることにした。
先輩んトコは1人暮らしらしいから、平気だってさ。
でもウチにも事情があって、メイドやら執事やらが先輩を快く認めるか分からない。
だから、先輩にある頼みをした。
なんとまぁ、普通に良いって言っちゃいましたよ。この人。
「ホントに良いの?」
「陽の家のことは知ってたし、そんな感じにする予定だったからいいかなって」
先輩って、噂とは大分違う人だよな。
無口で謎めいててってあるけど、ちゃんと喋るし謎も現在解明されつつあるし。
後さ、言わなかったけど契約とやらの後から目に違和感があるんだけど。
何とかならない?
「鏡、見る?」
流石は読心術の持ち主。
先輩は手鏡をポケットから出すと、俺に渡す。
何で鏡なんか持ってんの?
女子か!
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