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鏡に写された自分の姿を見ると、声が出なかった。
…何だよ…コレ…。
俺の両目、元は透き通る藍色一色だったんだけど、今はその中央から外に向かって1つの白い大きな光が輝いてる。
まるで、暗闇でも自分の存在を主張するように。
「何?コレ。どーすんだよ…」
間違いなく校則違反、というより六花や茉乃になんて言うか…。
茉乃はあからさまに怒るだろうけど、六花がな…。
口ではあんまり言わないけど、静かに怒りを見せるんだよ。
何て言うの?オーラみたいな。
茉乃より六花の方が恐かったりする。
「どうするって言われても、それは契約の証だから」
「隠せないの?」
「…出来るよ。一時的にだけど」
「学校の間は隠しておきたいんだけど」
「…いいよ。ただし、それでも契約は続いてるけど」
「隠せるならいいや」
何とも適当な言い方だな、俺。
でもさ、俺は中2で先輩は高1なんだよね。
ウチの学校、中高一環校だから、敷地は同じだけど。
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