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「な…んで…?」
うわぁー…凄い驚き様…。
正直に言うべきだよな…。
「楼が全然起きないから、彼方に言ったんだよ。そしたら彼方がこうすると楼が起きるって…」
何か彼方が悪いようになったけど、真実だよな…コレ。
楼は彼方を睨んでるし。
「ほら、学校の準備するぞ!」
空気に耐えきれなかった俺が言う。
楼は今度は素直に起き、準備を始めた。
…でも彼方が言った方法、凄かったな…。
今度から楼が起きなかったらアレでいこう!
んで、それから朝食を食べると学校に行く。
「お嬢様、帰りは連絡して下さいね!」
其方が俺に言う。
其方の隣では彼方が笑っている。
決して精神が異常な訳ではなく、営業スマイルというやつだ。
「…了解。連絡の後、5分以内に来てよ」
「…だ、そうですよ。彼方」
突然其方に振られた彼方はえっ?みたいな顔をしている。
「…分かりました。迎えは俺が行かせてもらいます」
「よし!行ってきます!行くよ、楼!」
「…うん…」
未だ眠そうな楼の腕を持ち、引っ張って行く。
俺は学校の行きは歩き、帰りは車と決まっている。
忘れ物をしたあの日は例外として。
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