学校より

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「到着!」 ウチの学校、私立の季花(キミチ)学園。 かなりの有名校で、入学する方法は3つ。 1つ、文武両道で、成績が抜群にいいこと。 2つ、家柄がいいこと。 3つ、理事長とコネがある。 3つ目はあんまり聞いたことがない例。 ついでに俺は2つ目ね。 そして、基本的にA、B、Cと3クラスに分かれる。 決め方は分からない。 「で、楼。どうすんの?中学校と高校じゃ校舎も違うし」 楼、死ぬんじゃない? 「大丈夫。手を打ってる」 はて、何をしたのか。 聞くのもメンドイし、止めた。 俺と楼が校門の前で立っていると、放送が入る。 『生徒の皆さん?理事長ですよ!今日クラス替えをしたいと思いまーす!』 何とも頼もしい理事長じゃないか? ま、突然クラス替えってのは頂けないがな。 …せっかく六花や茉乃と同じクラスなのに。 『もう1つ報告しまーす!我が校では新たにSTクラスを作りたいと思います!』 ST?何だ?それは。 続きを聞いてみるか。 「STクラスとは、成績がより優れた者または家柄がが素晴らしい者、そして私と深く関わっている者のいずれか1つの条件を満たしている者のみ入ることが許される、特別なクラスです」
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