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「ま、それは今はいいや」
…茉乃?お前が言い出したことだが?
別にいっか。
「…でねっ!陽!手ーパーして!」
子供か!
と思いながらも素直に手を開く。
「あ―…ないな」
「何?何のことだ?」
茉乃は右手を開くと、左手で右手の小指と薬指の第一間接を指差す。
「何かで見たんだけど、小指が薬指の第一間接より長かったら霊感あるらしいよ」
霊感…ねぇ?
信じてない訳じゃない。だって面白いと思うし。
でもその情報はイマイチ信用が出来ない。
それでなったら、このつまらない世の中も少しは楽しくなると思うけど。
流石に…ねぇ?
「六花ー!どう…長いね。六花、霊感ある?」
「全くねぇよ。ってかいらねぇ」
六花、指長げぇ…。
でも可哀想に茉乃。早速消えたよ、その情報。
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