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「やったな!茉乃!六花!」
2人とクラス発表の紙の前で顔を合わせる。
「ホントに良かった」
六花が安堵してる所に茉乃が俺と六花の肩を持つ。
「また一緒にいられるね!」
茉乃のこの明るい性格が割りと空気を軽くする。
「で、陽?」
「ん?何?」
茉乃が俺に何か言いたそうにする。
「何で咲葉楼と一緒にいるの?」
あ、そうか。楼は有名人だった。
「楼は今俺ん家に住んでるけど?」
茉乃の顔が面白いことになってる。
有名な言葉を拝借するなら、開いた口が塞がらない。
「陽、その人何者?信じて良い訳?」
六花が疑り深い目で楼を見る。
六花は数少ない楼を知らない人だからな。
「安心しろ。まぁ良い人だから。多分」
「…最後の多分って何?」
おぉ、楼が初めて俺以外の人…あ、彼方と其方を除く、人の前で喋ってるの見た…。
茉乃が驚き過ぎて声が出てないよ?
「…話しは後!教室行くぞ!」
俺は楼を、六花は茉乃を引っ張って教室へ向かった。
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