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まぁ、楼の嘘はアレだが今はこれで片付くならいいや。
この誤解もいつか解けばいいし。
…でも気になる。
茉乃は驚いてるだけなんだけど、六花が不機嫌なんだよ。
一応六花も茉乃に負けない程の心配性だからな。
まだ楼を信用出来ないんだろう。
「メンドイからこの話しは終わりな」
俺はこの話しに終止符を打った。
面倒事は嫌いなんだよね、俺。
「…なぁ六花、今日の部活どうすんの?」
話題を一気に変えた。
放っておいたらまた楼が出てきそうだったし。
「んー…いつもと同じだと思うけど?」
「了解。でも俺今日は早く抜けるから」
…ヤバい。
六花からまた疑いの様な眼差しが…。
だって今日は『導きの書』とやらの使い方を覚えるって彼方が…。
彼方が…って言ったら楼と繋がりそうだから…。
「其方が話があるって。だからだよ」
六花が安心しているのが見える。
…どれだけ楼を危険視してるんだ。
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