131人が本棚に入れています
本棚に追加
…ってか彼方スマン…。
お前まで六花に危険視されるかもしれない…。
まぁ、本人には言わないけど。
「そーいうことだから、部長にヨロシク!」
「了解。ってかさ、部長っていっても紫珱(シオウ)でしょ」
そうだけど。
流石六花、よく分かるな。
あ、紫珱ってのは園村紫珱(ソノムラ シオウ)。
同級生だけど、部長をやってる。
頭は凄い良い。
ついでに俺は副部長。
普段は全部部活は出てる。
今日は仕方ないけどね。
「ま、とにかくヨロシク!」
その直後、チャイムが鳴る。
俺達は席についた。
と言っても、隣が楼で前が六花。茉乃は斜め。
ってことは、あんまり動いてない。
そこで六花が振り向いて来る。
「後で話がある」
…何だろう…。
流石にまだ昨日のことはバレてないとは思うけど…六花は鋭くて、いつも隠し事が出来ないんだよな…。
「…分かった」
ひとまずはそう返事を返す。
しかも、なんたる偶然。
STクラスは今日急に出来たので、授業のことが何も決まってないらしく、今日は主に自習らしい。
それが分かってか、六花が俺の手を握り、人目がつかない所へ移動する。
最初のコメントを投稿しよう!