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ま、信じはするけど仲間になる気は毛頭ない。
「大体、面白いことは好きだけど、自ら危険に身を投じてまで関わりたいとは思わない」
「なら…」
先輩は俺に跪いた。
「私、咲葉楼は今この場より、色舞陽を命を懸けて守ると…永久に誓います」
先輩は手を俺の元…目と目の間、眉間の辺りへ持ってくると、波動のようなものを俺に出す。
「…ぐっ…!」
脳を始めとする体全体に激しい痛みが襲ってきた。
立っているのも辛い。
暫くすると、激痛も引いてくる。
「契約完了」
先輩が溜め息をつく。
イヤ、溜め息をつきたいのは俺だから。
それより…。
「…何だ?今の…」
「契約」
…スンマセン。簡潔過ぎてさっぱり分かりません。
もう少し的確尚簡潔な説明が欲しい。
「俺は一生陽を守るとした。契約解除はムリ」
先輩、読心術あんの?
読唇術じゃなくてね。
「でもその代償として、陽は俺の元を離れることが出来ない」
…離れる?
「密着してないけど?」
「範囲に決まりがあって、半径200m以内なら行動出来る」
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