一雫の欠片

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茜色に染まる空に、無数の煙が上へと伸びている。 そろそろ夕飯の炊き出しが真っ盛りに差し掛かっているようだ。 いつの間にか、時間は大分経っていたらしい。 『そろそろ帰らないと、まずいかな…。』 深い森に囲まれた村と遥か彼方の地平線を背後にその場を離れた。
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