一雫の欠片

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『…ごめんね。それより、そんなに慌てているのは何かあったの?』 さりげなく話題を逸らしてみながら、鈴は滅多に見せない友人の顔に内心驚いていた。 『あ…、そうだ。今度の宴には長の息子達も参加するんだってさ。』 『えっ…。無事に帰られたの?』 一瞬の驚き、とは違う顔にゆるんでいく。 『うん。さっき早馬が来たらしいよ。』
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