一雫の欠片

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『…良かった。舟旅は危険の連続というから。毎日、神様にお祈りして。』 捧げる祈りの姿勢で、鈴は一心に神々に感謝した。 『うん、鈴は特にかな。』 一緒にお祈りをしていた紗霧は、目配せして笑顔になった。 『っ…、紗霧だって!』 『はいはい、女は皆そうだけどさ。…鈴は決めてるでしょう。』
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