《第3話 黒いブラ》

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「私は無職よ。」 竜一が開いてあったパソコンをのぞく。  「もしかして!これて…この前、ニュースでやってた宇宙船アウゼウスですか!!」 「そうよ。」 『美知子さんて何者なんだ…』 「もう完成しているのよ!8月からオーストラリアで打ち上げが始まるの火星移住計画、日本の威信がかかってるからね…」 キリコがそう言うと2本目のビールを開ける。 プシュ! 「美知子さんてすごいんですね!」 「はァーい!その話しはそのへんにして飲みましょう!それじゃ!アウゼウスにカァンパァーィ!!」 この日、二人は夜遅くまで飲んでいた。 2030 6 11 7:00 アパート。  「朝か…」 竜一が目を覚まし部屋から出ると美知子がソファーで毛布にくるまり眠っていた。 「美知子さん泊まったんだ…あ!キリコさん起こさないとITV学園の編入式に付いて来るて言ってたな…」 「あ!!」 ドテ!!  竜一が転ぶ。  その音で美知子が目を覚ます。  「あー痛たーァ!なんだこれ…あ!!黒いブラジャー!!…美知子さんのだ!!もしかして裸で眠ってんの…」 竜一が足音を立てないようキリコの部屋の前まで歩いて行く。
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