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「私は無職よ。」
竜一が開いてあったパソコンをのぞく。
「もしかして!これて…この前、ニュースでやってた宇宙船アウゼウスですか!!」
「そうよ。」
『美知子さんて何者なんだ…』
「もう完成しているのよ!8月からオーストラリアで打ち上げが始まるの火星移住計画、日本の威信がかかってるからね…」
キリコがそう言うと2本目のビールを開ける。
プシュ!
「美知子さんてすごいんですね!」
「はァーい!その話しはそのへんにして飲みましょう!それじゃ!アウゼウスにカァンパァーィ!!」
この日、二人は夜遅くまで飲んでいた。
2030 6 11 7:00 アパート。
「朝か…」
竜一が目を覚まし部屋から出ると美知子がソファーで毛布にくるまり眠っていた。
「美知子さん泊まったんだ…あ!キリコさん起こさないとITV学園の編入式に付いて来るて言ってたな…」
「あ!!」
ドテ!!
竜一が転ぶ。
その音で美知子が目を覚ます。
「あー痛たーァ!なんだこれ…あ!!黒いブラジャー!!…美知子さんのだ!!もしかして裸で眠ってんの…」
竜一が足音を立てないようキリコの部屋の前まで歩いて行く。
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