24人が本棚に入れています
本棚に追加
その人はゆっくりとした足取りで木戸竜一の前へと現れた。
「君が木戸竜一君ね、私はここITVセンター司令室、チーフ!武田キリコ、よろしくね。」
「はァ、はい…よろしくお願いします…」
竜一がキリコに頭を下げる。
木戸竜一の資料を見ながら話す、武田キリコ。
「竜一君、頭いいんだって…IQ180か、たしかにいいわね。身長は160。」
「今から伸びるんです!」
「それもそうね。じゃ!簡単なテストやってもらうわよ、レベルは高3程度の物だから君なら楽に解けると思うけど。」
「ボクまだ中3だよ!!」
「わかっているわ!いいから始めなさい!」
2015年東京に隕石が落ち首都東京は消滅していた。 それから15年、つくば第二首都は筑波の裾野に築かれていた。
その中心にITVセンターが聳え立っていた。
つくば第二首都は日本国の首都であり政治の中枢でもあった。
木戸竜一はそのITVセンターの120階の部屋にいた。
キリコがテストの採点が終わる。
「竜一君、35点よ!」
「35点も取れたんですか!」
「なに言ってんのよ!ここに来る人はね、この程度の物は100点が当たり前なの!」
『美知子さんなに考えているのかしら、こんなバカ、ITV学園に入れるなんて…』
⚠文章中の『』はキャラクターが心の中で思っている言葉です。
最初のコメントを投稿しよう!