823人が本棚に入れています
本棚に追加
/245ページ
「―、今日は6時から江島コーポレーションのパーティ
9時からは聖アニシア学園の創立パーティにご出席していただきます」
「…」
「明日は7時から―…、」
「静香さん」
「…何でしょうか?愛理様」
「いい加減 飽きたんだけど…」
5月に入って―、
学校が終わると家にも帰んないでパーティに行く
これがもう一週間も続いていた
シンプルな水色のドレスにダイヤのアクセサリー
高めのヒールを履いてため息をつくのは愛理。
「…いくらパーティに出るのが校長の仕事だからって
こうも続くとイヤなんだけど」
思いの他機嫌も悪い
静香さんは眉を下げて
「我慢してください
一応ご招待されたからには出席しないと無礼にあたりますので―」
「それはわかるけど
…でもハンパないほど多くない?」
愛理のもとに届いた招待状は何十通もある
たかが一校の校長にそこまで来るはずがない
しかも校長とは言ってもただの女子高生なのに。
すると静香さんは申し訳なさそうな顔をする
最初のコメントを投稿しよう!