恋を羽う

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そう、一声でもいいから、聞きたくて。 香りも、 声も、 全てを近くで感じていたくて。 だから、 どんどんと羽ねていく。 心は、いつの間にか、 貴方に捕われてしまっている。 もっと近くに羽ねたくて、 もっと側にいきたくて。 もっと貴方を感じたくて。 会いたくて。 会いたい。 側にいたい。 近くでもっと貴方を感じたい。 そう想えば、想うほど、 羽う羽音は高揚し、 心はもっと貴方を探してしまう。 その気持ちは、 きっと 「恋う」 というのだろうか。 そして 「恋(ココロ)」 は、 淡い甘い気持ちから どんどんと熟れて、 淡い桃色。 真紅の色へ と変じてゆく。
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