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小「あれ聖さんじゃないですか。」
み「~ん…あっ、ほんとだっ。
どうしたんだろ?」
みずきは首をかしげた。
聖(あれっ、誰か一緒なのか。あれは誰だ?
……なっ、こ、小波じゃないか。やばいぞ、どうしよう…
んっ、でもこれはチャンスではないのか?
……無理だ、無理だ。恥かしくて死にそうだ。
……ええぃ、そんな事でどうするのだ!頑張れ、頑張るのだ聖!
……で、でも、やっぱり)
小「どうしたんでしょうね聖さん、立ち止まって何かブツブツ言ってますけど。」
み(えっ、まさか小波くん、聖の気持ちきづいてないの!?)
みずきは驚きを隠せなかった。
小「みずきさん?」
み(ほんとにきづいてないよ!なんて鈍感なの)
み「えっ、まぁ、聖もたまにああゆう不思議なところあるからね。」
小(あんたもな)
み「なんかいった?」
小「い、いえ、なにも…」(や、やばい…)
み「あれ~どうしたのかなぁ。顔、真っ青だよ。」
小(こ、殺される!…わ、話題を変えよう!
えーっと、あっ、そうだ)
小「ところで、今、練習中ですよね。みずきさん大丈夫なんですか?」(頼む…どっかいってくれ)
み「あっ、そうだったね。もしかして聖もそれで、きたのかな?」
小(やった、上手くのってくれた)
ここぞとばかりに小波は攻める。己の命を守るために。
小「そ、そうですよ。早く戻った方がいいですって。」(いってくれぇぇ…)
み「そうだね。じゃ、バイバイ♪」
小(よっしゃぁぁ!勝ったぁぁ!
母さん、俺、やったよ!)
み「なんか、喜んでない?」
ギクゥ
小波の手は汗でびっしょりになった。
み「ま、いっか。それじゃね小波くん♪
練習頑張って♪」
タッタッタッ
小(なんとか生き延びたよ)
激しい戦いを終えた小波はその場に座り込んだ。
小(みずきさん、結局なにしたかったんだろう)
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