秋期キャンプ

13/19
前へ
/119ページ
次へ
小「あれ聖さんじゃないですか。」 み「~ん…あっ、ほんとだっ。 どうしたんだろ?」 みずきは首をかしげた。 聖(あれっ、誰か一緒なのか。あれは誰だ? ……なっ、こ、小波じゃないか。やばいぞ、どうしよう… んっ、でもこれはチャンスではないのか? ……無理だ、無理だ。恥かしくて死にそうだ。 ……ええぃ、そんな事でどうするのだ!頑張れ、頑張るのだ聖! ……で、でも、やっぱり) 小「どうしたんでしょうね聖さん、立ち止まって何かブツブツ言ってますけど。」 み(えっ、まさか小波くん、聖の気持ちきづいてないの!?) みずきは驚きを隠せなかった。 小「みずきさん?」 み(ほんとにきづいてないよ!なんて鈍感なの) み「えっ、まぁ、聖もたまにああゆう不思議なところあるからね。」 小(あんたもな) み「なんかいった?」 小「い、いえ、なにも…」(や、やばい…) み「あれ~どうしたのかなぁ。顔、真っ青だよ。」 小(こ、殺される!…わ、話題を変えよう! えーっと、あっ、そうだ) 小「ところで、今、練習中ですよね。みずきさん大丈夫なんですか?」(頼む…どっかいってくれ) み「あっ、そうだったね。もしかして聖もそれで、きたのかな?」 小(やった、上手くのってくれた) ここぞとばかりに小波は攻める。己の命を守るために。 小「そ、そうですよ。早く戻った方がいいですって。」(いってくれぇぇ…) み「そうだね。じゃ、バイバイ♪」 小(よっしゃぁぁ!勝ったぁぁ! 母さん、俺、やったよ!) み「なんか、喜んでない?」 ギクゥ 小波の手は汗でびっしょりになった。 み「ま、いっか。それじゃね小波くん♪ 練習頑張って♪」 タッタッタッ 小(なんとか生き延びたよ) 激しい戦いを終えた小波はその場に座り込んだ。 小(みずきさん、結局なにしたかったんだろう)
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加