プロローグ

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日本では…どうしようもない出来損ないの族、つまり「ボンクラ」が最近増加傾向にある事で頭を抱えていた…。 その象徴的存在とも言える者が東京都の片隅で暮らしていた。 野比濃美太(10) 彼は、ボンクラであるとともに名前負けという称号を背負わされていた…。 濃美太は、勉強も駄目、運動も駄目…そして好きな娘の風呂を覗くのが趣味という極めて淫らなボンクラであった。 学校では毎日遅刻し担任に怒鳴られ、機嫌を悪くした濃美太は体育館裏でいつもの様にタバコをふかしていた。 さらにテストでは毎回の様に0点を取り、クラスメートからは逆の意味で凄いと笑われ、また体育館裏でタバコをふかすのであった。 そしてその0点のテストを押し入れに隠しておけば犬並みの嗅覚を持った母親がそれを見つけ出し、濃美太は修羅場を迎えるのだった。 ボンクラである事を悔やむ事なく、濃美太は毎日を楽しんでいる様に見えたが、ここで人生を生きていく上で倒さなければならない相手と出会う事になる…。
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