way of life―first―

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「俺、東雲ってはじめて聞いた」 「まぁ、あんまり目立つ人じゃないからね。いつも1人で本読んでるし」 「へぇ」 確かに、言っちゃ悪いが友達が大勢いるようなタイプではないようだ。 名前があげられたときのクラスの反応も、微妙なものだった。 一部のノリのいい奴等だけが騒ぎ、あとは黙っていた。 「それじゃ、最後だな。 最後は、 未使魔 大輔」 「………………………………………………………………は?」 一瞬、意識がとんだ。 穂高の言ったことが理解できない。 耳には入って来たのだが、頭には来なかった。 自分が追試受験者だということをしっかりと理解したのは、司が肩を叩いたときだった。 「同士だな、未使魔」 「……マジ?」  
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