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「ほんとだ」
「これでどうやって追試を受ければいいんだよ」
わざとらしく口を窄ませる。
明徳はプリントをひらひらと振りながら。
「こうなったらプロに訊くしかないね」
「……プロ? なんの?」
「追試のプロに決まってるでしょ」
「追試のプロ……あぁ!」
「「司!」」
「……あのな、勝手に人を変なプロにするなよ」
気が付くと目の前に司がいた。話しに夢中で、まったく気が付かなかった。
「2人には悪いが、オレはプロになるほど追試を受けてないぞ」
司が誇らしげに腕を組む。
いったいなにをそんなに誇ることがあるのかツッコミたかったが、変なことを言って司の機嫌を損ねるわけにはいかない。
追試の情報を聞くまで我慢だ。
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