way of life―first―

13/35
前へ
/517ページ
次へ
「ほんとだ」 「これでどうやって追試を受ければいいんだよ」 わざとらしく口を窄ませる。 明徳はプリントをひらひらと振りながら。 「こうなったらプロに訊くしかないね」 「……プロ? なんの?」 「追試のプロに決まってるでしょ」 「追試のプロ……あぁ!」 「「司!」」 「……あのな、勝手に人を変なプロにするなよ」 気が付くと目の前に司がいた。話しに夢中で、まったく気が付かなかった。 「2人には悪いが、オレはプロになるほど追試を受けてないぞ」 司が誇らしげに腕を組む。 いったいなにをそんなに誇ることがあるのかツッコミたかったが、変なことを言って司の機嫌を損ねるわけにはいかない。 追試の情報を聞くまで我慢だ。  
/517ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8725人が本棚に入れています
本棚に追加