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「へぇ~勉強ウィークねぇ。
大変だね、魔術師の学校も」
一通りの話しを聞いた歳星 療が、ムカつくほどキラキラさせた笑顔で言った。
楽しんでいるのかほんとに大変だと思っているのかはわからないが、見ているこちらからは悪魔のようにしか見えない。
司や明徳ならそのことがすぐにわかるのだが、療は分からなかった。
そもそも作り笑顔なのかさえわからない。
大輔はそこだけ感心しつつ、勉強机に肘を乗せた。
「あぁ。
ということで、今日から俺はすさまじく勉強するからそのつもりで。
邪魔するなよ?」
「あ~なにその言い方。
ぼくがいつ邪魔したっていうんだよ」
「今」
大輔は療を指さした。
学校から帰ってきて、さぁ勉強しようと思った矢先、療が入って来たのだ。
聞けば用はないと言うし。
療は部屋に座り、なにをするでもなくこちらを向いて座っているだけ。
ほんとになにしに来たんだか。
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