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「数の問題じゃないでしょ!
殺虫剤何本あったって嫌だよ!」
「ハァ…」
まったく、弱虫なやつだなあ。
「それじゃ、最後の手段だ。
愛に言ってバルサンとかそんなやつを焚いてもらえ」
「やっぱりそうなるの?」
「それしかないだろ」
2本の殺虫剤を下に起きながら言う。
大輔がイスに座ると、入れ替わるように療が立ち上がった。
「あぁあ、ほんとは言いたくないんだけどな。
ぼくがいつも部屋を汚くしてるように思われちゃうじゃん」
「…違うのか?」
「当たり前でしょ。
今回は…たまたまだよ」
たまたまでゴキブリ500匹を飼う部屋になるのか。
すごい才能だ。
絶対要らないけど。
「じゃあぼく言ってくるから、大輔も勉強頑張ってね」
「あぁ、勉強ウィークになりたくないからな」
「ほんとだよ。
ゴールデンウィークは出かける予定もあるんだから、それは避けてよね」
「へぇ…そうなのか。
わかった。全力で回避する」
ゴールデンウィークも遊びに行くのか。
なんかやる気がさらに出たような気がする。
療に見えないように小さく拳を握り締めた。
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