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療は何回か、ため息かわからないくらいの息を吐きながら部屋から出て行く。
そして療が出てドアが閉まる直前、
「あぁ、あと」
療が手でドアを止めた。
わずかな隙間から療の顔が辛うじて見える。
また開ければいいのだが療はその隙間を保ちながら、言った。
「5月6日は空けておいてよね。1日中」
「5月6日?
なんでだ?」
「ぼくの誕生日だから。
じゃあね」
サラッとそう言い残し療はドアを閉めた。
「誕生日ってお前…
プレゼントを期待してんのか?」
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