8725人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、大輔。
なんか修学旅行気分じゃない?」
「そうか?」
「うん、なんかね、こう…テンションがあがるような感じ」
「これから寝るのにテンションあげてどうする」
暗闇に目が慣れてくるとしだいに療の顔がはっきりと見えて来た。
オレンジの光は弱いため昼間のようにくっきりとした輪郭は見えなかったが、顔は判別できるぐらいの光量はあった。
うっすらと見える療の頬は少しつり上がって見える。
笑っている?
ほんとに楽しんでいるような笑顔だ。
「ったく…」
「え?」
「なんでもないよ。
それより早く寝ろ」
「え~。
話してると怖さが無くなるんだけどな」
…怖い?
最初のコメントを投稿しよう!